2016年04月25日

スマートシャレードの事@高田

先日の熊本地震で被災され、被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。


少し前にSNSの方で話題になったスマートシャレードの事を書こうと思います。
結論から言うと、もうこの世にはいません…
18日に安楽死の処置が施されたそうです。
伝聞口調なのは、処置はトレセンの診療所ではなく関東にある病理研究施設に移送されて実施されたからです。

ヒヤシンスS出走時に、左の首に小さいシコリのようなものができていました。
当時は手綱で擦れて刺激になり、少しシコリ状になっているのかと思ってそこまでは気にはしていなかったのですが、
まさかコレが原因でこんなことになってしまうとは。。。
レース後も日が経つにつれて腫れがどんどん大きくなっていき、これはおかしいということで精密検査をした結果…

病名は「血管肉腫」という極めて珍しい血管のガンでした。

人間にもあるそうですが、犬に多い病気みたいですね。
人間での治療法も確立されていないような難治性の病気です。
血管のガンということもあって転移しやすく、こちらでの入院中も左首にしかなかったシコリが右上腕部にも転移していました。
発症してしまった以上、時間経過とともに転移が広がって苦しみが増えていくだけだということで、安楽死の決断がなされました。
(4/1付けで抹消・死亡と出てたのは、その時点で近々死亡することが決定した状態での登録抹消だったからです)

この病気、JRA施設内では2例目で、1例目はヒシアトラスだったそうです。
(ヒシアトラスと言えば、ハーキュリーズのお兄さんですね)
ヒシアトラスは内臓にも転移していたのか、日に日にやつれて元気がなくなっていったと聞きました。
スマートシャレードはまだ表面の組織にしか発症していなかったので、馬自体は非常に元気でした。
元気なだけに、何とかならないものかと思うこともありましたが…
ヒシアトラスが発症してから約10年、この10年で治療法が見つからなかったことが病気の難しさを表していると思います。
私たちからしても「まさか」「なんで?」しかないですよね…


実はこの記事の投稿は先週にしようと思っていたんですが、熊本地震直後の大変な時期にこういう内容のものはどうかと思い、控えていました。
地震から1週間経ったからもういいという訳でもないですけど、ファンの多い馬でしたし気にしてくれている人もいると思ったので、報告させていただきました。
読者には元気を与えるどころか悲しみを与えてしまうような記事で申し訳ないですが、
「スマートシャレード」という馬がいたことを忘れないでいてあげてください。
今まで応援・声援をありがとうございました。
今後はスマートシャレードの分まで他の馬たちとともに頑張っていきたいと思います。
posted by Takada at 10:45| 滋賀 | Comment(9) | 厩舎スタッフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする